ヒストグラムと棒グラフって何が違うの?

データ分析・統計・数学

ヒストグラム棒グラフって見た目が似ているけど、違いが分からないよ…?

今回の記事ではこの疑問に答えていきます。

【問題】どちらがヒストグラム?棒グラフ?

説明に入る前に…問題です。

下の2枚の図のうち、どちらがヒストグラムでどちらが棒グラフなのかを当ててみてください。

正解は…

1枚目の図 …… ヒストグラム
2枚目の図 …… 棒グラフ

正解しましたか?

これから一つ一つ両者の違いを説明していくので、正解できた人もできなかった人も、ぜひ最後までご覧ください。

一言でいうと…

Wikipediaによると、棒グラフの説明は次のようになっています。

棒グラフは、長方形など四角い棒の長さなど、何らかの値を表現するグラフ。棒グラフは2つ以上の値を比較したりするのに使われる。

「棒グラフ」 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』 2021年9月14日 (火) 21:36(UTC)URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/棒グラフ

つまり棒グラフとは「値を比較するためのグラフ」ということですね。

一方、ヒストグラムの方は次のようになっています。

ヒストグラムとは、縦軸に度数、横軸に階級をとった統計グラフの一種で、データの分布状況を視覚的に認識するために主に統計学や数学、画像処理等で用いられる。柱状図柱状グラフ度数分布図ともいう。

「ヒストグラム」 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』 2020年12月6日 (日) 06:36(UTC)URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒストグラム

つまりヒストグラムとは「データの分布を見える化するグラフ」ということです。

棒グラフの特徴

では次に、両者の違いについて詳しく見ていきましょう。

棒グラフの特徴をまとめると、次のようになります。

棒グラフの特徴
  • 項目どうしを比較するのに用いる
  • 棒と棒の間に間隔がある
  • 横軸の項目は何でもOK(数字でないことが多い)

それぞれについて、少し説明を下に加えておきます。

項目同士を比較するのに用いる

棒グラフは、2つ以上の項目を比べるのに使われます。

どういうことか、具体例で説明します。

下の棒グラフを見てください。

これはある人が受けたテストの結果を表したグラフです。

横軸は「受験教科」を、縦軸は「得点」を表しています。

このように棒グラフを描くことで、

国語の点数が他の教科に比べて低いなぁ…

と一目で理解することができますよね。

「国語と数学ではどちらの点数が高かったか」
というように、各教科ごとの点数を比較するために使うのが棒グラフです。

棒と棒の間に間隔がある

基本的に棒グラフでは、棒と棒の間にはスキマがあります。

というのも、横軸の項目はそれぞれ独立で対等だからです。

「それぞれ独立で対等」ってどういうこと…?

と思った人は「横軸の項目は入れ替えても問題ナシ」ということだと理解してください。

次のグラフ①のように「国語・数学・英語・理科・地歴」という順番にしてもいいし、

グラフ①

グラフ②のように「数学・英語・地歴・理科・国語」という順番にしても支障はほとんどありません。

このように、それぞれの項目と項目には特に関係が結びついていないので、棒と棒の間は離して描くのが基本です。

ちなみに、横軸の項目の順番は「(縦軸の値が)大きい順」になるように並べ替えて図示するのが一般的だと言われています。

そのほうが比較しやすいですよね。

横軸の項目は何でもOK

棒グラフの横軸には、基本的には何を設定しても良いです。

主に「性別」「職業」「○○の有無」など数や量で測れないものが横軸に設定されます。

ヒストグラムの特徴

つづいて、ヒストグラムの特徴をまとめていきます。

ヒストグラムの特徴
  • 度数分布を表現するのに用いる
  • 棒と棒の間に間隔がない
  • 横軸は「階級」,縦軸は「度数」と決まっている

それぞれについて、少し説明しておきます。

度数分布を表現するのに用いる

ヒストグラムは「身長○○cmあたりの人が多い」のようにデータ分布を見える化するのに使います。

具体例で見てみましょう。

上のヒストグラムは、ある集団の身長データの分布を表しています。

横軸は「身長[cm]の階級」を,縦軸は「度数[人]」を表しています。

このヒストグラムを見れば、

この集団は身長165cmあたりの人が多い……でも身長140cmくらいの人から190cmくらいの人まで幅広く存在するな……

などとデータの分布を一目で眺めることができます。

棒と棒の間に間隔がない

ヒストグラムは、棒グラフとは違って棒と棒の間に間隔がありません。

これは、横軸が「連続的な量」になっているからです。

れんぞくてきなりょう……?

と思った人は、「横軸をバラバラに入れ替えたら意味不明になる」ということだと理解してください。

例えば、下のヒストグラム①は普通のヒストグラムですよね。

ヒストグラム①

ここで下のヒストグラム②のように、横軸をバラバラにしてみます。

ヒストグラム②

しかし、これでは全く意味が分かりませんよね。

このようにヒストグラムの横軸は「140cmから195cm」などと一続きになっています。

ヒストグラムの棒がくっついているのは、その「横軸は一続きになっている」ということを表しているからなのです。

横軸は「階級」,縦軸は「度数」

棒グラフでは横軸には何を設定してもOKなのに対して、ヒストグラムでは何を設定するのかが決まっています。

ヒストグラムの横軸には「階級」を定めます。

ボクシングなどでは、体重によって「階級」で分けられていますよね。それと同じような感じです。

例えば
「60kg以上70kg未満」
「165cm以上170cm未満」
といったものが階級にあたります。

この「階級」がヒストグラムの横軸です。

一方、ヒストグラムの縦軸には「度数」を設定します。

「その階級には何人の人がいるの?」
ということを表すのが「度数」です。

例えば、60kg以上70kg未満の人が15人いるとき「その階級の度数は15である」と言うことができます。

この「度数」がヒストグラムの縦軸になります。

まとめ

今回は、棒グラフとヒストグラムそれぞれの特徴と違いについて解説しました。

再度、それぞれの特徴について確認しておきましょう。

棒グラフの特徴
  • 項目どうしを比較するのに用いる
  • 棒と棒の間に間隔がある
  • 横軸の項目は何でもOK(数字でないことが多い)
ヒストグラムの特徴
  • 度数分布を表現するのに用いる
  • 棒と棒の間に間隔がない
  • 横軸は「階級」,縦軸は「度数」と決まっている

ところで、ヒストグラムを自分で作ろうと思ったときに

棒の数って何本がちょうどいいかな…?

って悩んだことはありませんか。

下の記事(↓)では、最適なヒストグラムの棒(ビン)の数について解説しているので参考にしてください。

記事への意見・感想はコチラ